安井幼稚園の主役は、当たり前のことですが子どもたちです。保育者も含めて大人たちは、子どもたちの少しでも早い成長と成果を願ってあれこれとアドバイスをしたりお手本を示したり、子どもの今の気持ちよりも自分の思いを優先してしまいがちです。ラインに乗って、真っ直ぐ進んで、大人が願う目標に達したからといって、はたして子どもは満足できるでしょうか。失敗を繰り返しても、時間がかかっても、自分で気づき、壁にぶつかり、友だちとも相談して(それは大人であってもいい)、壁を乗り越えたとき初めて達成感を味わえます。
では大人の役割は? 黒子のようにさりげなく子どもの気づきを応援することです。少しでも乗り越えられたときに感動してあげることです。そう、大人の役割もとっても大切です。子どもたちはそんな大人を必要としています。大人は一歩後ろからそっと見守る。
安井幼稚園のキッズファーストとはそういうことだと、先生たちは心得ています。

幼稚園教育は、自ら健康で安全な生活をおくる力、自立心を育て人と関わる力や周囲の様々な環境に興味・関心を持って自らの生活に取り入れる力、そして豊かな感性を養って自分なりの言葉や態度で表現できる力を育てることを目指しています。
安井幼稚園ではそれを「げんきに」「なかよく」「かんがえる」という、子どもたちにも分かり易い言葉に置き換えて、いつも園児たちに伝えています。

からだの強さだけでなく“こころの強さ”を願ったものです。幼児期にしかできない体験を通して「努力」や「忍耐」の大切さを教えたいと思います。
当園では集中力や興味・感心の持続時間が短いこの時期に、あえて体育や絵画制作に力をそそぎ、最後まで頑張りとおす芯の強さを養っています。“げんき”にすくすく、のびのびと…。生活や遊びの文化を飛躍的に広げ、幅広い体験をたっぷりとさせてあげたいと考えています。

ひとり遊びから友だちとのかかわりが増えてくるこの時期、心にも大きな変化がおこります。自分の思いどおりにならない世界を初めて体験します。友だちとのかかわりの中から新しい遊びが広がる一方で、競争心や嫉妬心も同時に芽生え、けんかも多くなりますが、それも仲良くなるための出発点と考えています。
当園では、あらゆる場面で子どもをほほえましく包みこむことに専念し、安心感を与えながら、仲間づくりのお手伝いをしたいと願っています。

当園では、子どもたちの個性を尊重し、無限の才能を引き出すことを重視しています。考える力、創意工夫する力を養うため「どうして?」や「なぜ?」の質問にも大人の尺度で答えず、ファンタジーの世界がふくらむ対話を心がけています。
楽しみながら子どもに考えさせる指導によって、興味があることや得意とすることを発見し、ひとりひとりの「自分で考えやってみよう」という意欲や知的好奇心を高め、励まして「やればできる」との気持ちを育てたいと思っています。

安井幼稚園では心の健康を意識した保育、遊びきる活動を通して行う保育、自然や社会体験から学ぶ保育を進めています。

まるごと受け入れることを大切に

入園を迎える時期の子どもたちはまだ言葉の発達が十分ではありません。思い通りにいかないとき、何かをしてほしいとき、どうしていいか分からないとき、初めて「できた」ことが嬉しかったとき、周りの誰かに伝えようとしますが、その伝え方は個性や発達段階によって大きな差があります。稚拙な言葉であったり、泣いてみたり怒ってみたり、手を引っ張ったりと実に様々です。その一人一人違った表現を、あるいは言葉の向こうに隠れている想いをまるごと受け止めることで、はじめて子どもは心を開きます。

環境を整えることを大切に

環境とは、大きな意味では幼稚園を取り巻く地域や自然であり、身近なものでは幼稚園の友だちであり、先生であり、遊具であり、園庭の草花たちであったりします。即ち子どもたちが毎日触れて心を通わせるすべてが環境であると考えています。子どもたちは園生活での様々な体験を通して、いろんなものやいろんなことに触れ、そこから大切なことを学んでいきます。自らが意欲的に関われるように、その時にその子にとって意味のあるような環境とは何かを常に考え、園の様々な生活の中に取り入れていきます。

園と家庭とのコミュニケーションを大切に

家庭の中で見せる子どもたちの様子と、園生活の中で友だちの影響を受けながら振る舞う姿は自ずと異なります。その子のいろんな内面を理解して次の関わりへと一歩進めていくために、園と家庭がお互いに協力しあって子どもたちの様子を十分に伝えあう場を、できるだけ多くとるように心がけています。自分を知ってもらっていること。子どもたちにとっては何よりも安心できることなのです。家庭訪問や保育参加は教師や保護者にとって、お互いの環境を知り、子どもたちの新たな発見につながるいい機会です。

昭和29年(1954)9月10日入園式、年長(5歳児)2クラス・年少(4歳児)1クラス、園児101名・職員5名でスタート。10月30日に第1回運動会
昭和34年通園バス(22人乗り)運行開始
昭和53年3歳児保育1クラスで開まる(従来の年少組は年中組と改称)
年長4クラス・年中4クラス・年少1クラス、園児272名に
平成10年2代目園長就任(17年初代園長逝去)
第14回卒園児「佐渡 裕」さんが来園、園児に指揮棒を振ってもらう
平成12年土曜日の園庭開放始まる。園庭奧に木製テラス「木夢の丘」完成
平成13年預かり保育「くまっこ」スタート
平成15年50周年事業で新園舎増築
平成24年満三歳児クラス「ひよこ組」スタート
平成27年うたの里保育園開設
令和 2年(2020)コロナ禍により4月から5月にかけて休園、リモート保育に挑戦
運動あそび発表会・お泊まり保育・お祭りなどの行事を時期や内容を変更して実施。

「安井幼稚園のこれまで」は戦後ベビーブーマーが幼稚園入園時期を迎え、当時農業を営んでいた初代園長が地域の人たちから幼稚園設立を要望されて、農地を園庭にして幼稚園を開園しました。昭和44年には11クラス423名という、今では考えられない規模となってしまいました。当然、その頃は小学校と同じような一斉保育が中心だったと思います。今のように一人ひとりを大切にという教育方針のもと、1クラスを何人もの先生たちで子どもたちと接している状況は、当時の先生たちからすると考えられなかったことでしょう。
そして「安井幼稚園のこれから」は、幼稚園の持つ様々な資源を生かして、自然との関わりや、子どもたちの創造的な遊びを取り入れ、よりゆったりとした保育を目指して、新たな幼稚園のスタイルを構築していきたいと考えています。

1. しゅろのはっぱに そよそよ風が
  ひなたの光を もってくる
  ふくらむほっぺの よい子らが
  きょうも行きます ようちえん

2. おはなのかおりが おへやにとけて
  おかおといっしょに ゆれてます
  すなおにそだつ よい子らが
  なかよくあそぶ ようちえん

3. つないだおててを しっかりむすび
  みんなでスキップ げんきよく
  ことりのような よい子らの
  たのしい やすいようちえん

安井幼稚園の園歌は昭和48年に制定され、みんなが集まる時にはいつも歌っているので、年少組さんも2学期頃には歌えるようになります。

※ 園では2番を歌わないので、2番が存在することを知らない先生もたくさんいます。

プール

夏場には組み立てのプールを設置し、クラス毎に交代で水遊びを楽しみます。ひよこ組さんはビニールプールでの水遊びなので、早く年少組さんになって大きなプールで泳ぎたいと心待ちにしています。

りんごのへや

木の臭いがプンプン。小さな木の玉(数種類の色の違った北海道の堅い木)が1万個以上入った木のプールや中をくりぬいた巨大な樫の木、木のすべり台、組み立て式二階建てのログハウス、機関車仕立ての絵本コーナー、大きな木のりんごが乗った頑丈なベンチ(りんごの部屋の象徴)などなど、子どもたちにとって夢一杯の広場です。

絵本のへや

子どもに人気の絵本は同じものを揃え、お母さんたちが寄付してくださった「母の会コーナー」や先生たちが毎月選ぶ、「先生のおすすめコーナー」、いろんな国の「外国絵本のコーナー」、「大型絵本のコーナー」など、約2,000冊が並んでいます。毎週末に子どもたちは1冊ずつ好きな本を選んで持ち帰ります。そして毎週木曜日は、お帰り前に希望するお母さんがやってきて、みんなに絵本を読んでくれます。

水の小道

湧き出る井戸水がお池にたまり、ひよこ組さんの部屋の前をちょろちょろと流れていきます。園外保育で捕まえたお魚やカエルさんを放してやったり、葉っぱを流して遊んでいます。

園庭花壇

園庭の花壇をイングリッシュ・ガーデン風に改築しました。色とりどりの季節の花々をたくさん植えて、みんなの憩いの場として定着していきそうです。
野菜や果物のコーナーもあるので、大きくなっていつ食べられるかワクワクしながら観察できます。

お日さまガーデン~緑夢(グリム)~

屋上の一面に芝生を張り、周りには野菜畑や果樹園畑を作っています。野菜をたくさん採って、サラダパーティをしたり、天気のいい日は芝生の上で寝っころがったりして、気持ちいい風を感じながら園庭とはまた違った遊びができそうですね。

●就園時間

原則として、午前9時から午後2時まで。
時期に応じて変更する事もあります。

休日・休暇

3学期制をとっています。入園式や卒園式については、その都度通知いたします。
 *毎土曜日(学校5日制に準ずる)
 *創立記念日(9月10日)
 *夏休み(7月20日頃~8月末)
 *冬休み(12月22日頃~1月8日頃)
 *春休み(3月20日頃~4月6日頃)

●制服

制服、制帽、ブラウス、かばん等、園で指定したものを着用いただきます。

●通園バス

希望者は事前申込で利用いただけます。

給食

週4回の米飯給食と週1回のパン給食と牛乳で、偏食の矯正と体力向上に努めています。

預かり保育

希望する園児を対象に保育前は8時から、保育後は4時半まで(就労等、理由のある場合は6時まで。2025年度からは7時まで)実施します。夏休み・冬休み・春休みは8時15分から18時まで(2025年度からは7時まで)実施しています。詳細は→ 預かり保育のページ

園施設概要

園庭/884㎡ 砂場、遊具大小約20
園舎/1309㎡ 遊戯室180㎡、保育室(最大56㎡)他20室

安井幼稚園のバス通園児は令和6年度で在園児の50%強です。おおよその通園区域は幼稚園を中心に東西に1㎞(御前通り~広隆寺-梅津段町線)、北に0.6㎞、南に1.6 ㎞(妙心寺道~五条通り)の範囲でほぼ9割を占めます。
「ぞうさん号」と「らくださん号」の2台でそれぞれ2コースを平均30~40分で回れるように設定していますので、ご希望通りのバス停にならないこともあります。 「くまさん号」は予備で待機しています。


令和5年度の各コースのルートは


googlemapはこちら(メニュー左をクリックするとコース名の一覧が表示されるので各コースのチェックをしてルートを表示して下さい。)